「ちょっと待って」について

ちょっと待って!と言う母

妻です。

いつの間に私、息子に対して「ちょっと待って」ばかり言っていました。

しかも全然待ってくれない息子に、

イライラしたり、しんどくなったりして。

 

息子の要望はいつだって「今すぐ!」で、

それが最近はしんどくて仕方がなくて。

「ちょっと待って!」と言い返して、

でも全然待ってなんてくれなくて、

時間が経てばたつほど息子は泣きながら叫んで怒るばかりで、

私は諦めて作業を止めて息子に応えるけれど、

もうそれはすでにタイミングを逃していて、

泣き狂った息子はなかなか泣き止んでくれなくて。

なんでそんなに我がままなの…?

お母さんもやることがあるんだよ…

と、イライラの静まらないままに小言をぶつけてしまい、

少し経って、

我がままなのは私の方だよな…と、

自己嫌悪に陥り、息子に「ごめんね…」と謝る。

そんなことばかりを繰り返しています。

 

こんなことを言うと嫌な思いをする方もいるかもしれませんが、

私、昔っからほんとうに子どもってゆうのが苦手で、

どう接していいのか分らないし、

笑いかけられても、顔が固まってしまうような感じで、

新幹線とかバスとかで前の席に子どもがいて、

興味深々に後ろ振り返ってきてもほんとどうしたらいいのか分らなくて、

寝たふりとかしたくなっちゃうくらいに苦手で。

けれど不思議なもので主人と出会って結婚して、

猛烈な感情として”子どもが欲しい”と思うようになって。

あの、子どもが欲しくて気が狂いそうになる、あの感情は、

一体なんだったんだろう?ってくらい。

望みに望んでお腹に息子が宿ったときにはほんとうに嬉しかった。

けれど、お腹が大きくなるほどに、

子どもが苦手な私がちゃんとこの子を育てていけるんだろうか、って、

不安で不安で仕方がなくなって。

絶対育児ノイローゼになるだろうな、って、

しんどくて仕方がないんだろうな、って。

 

そんな昔の自分を思いだすと、

意外とよくやってるよな、私…

なんて思っちゃったりもするんですが。

 

お産と、産後のしばらくって、

なんか”非常事態宣言”が出されてるみたいに興奮状態で、

だから、自分の日常なんて全部ほっぽり出して息子中心で動いていても

ストレスとかそんなの感じてる間もない感じで。

けれど段々とそれが日常と混じり合っていって、

そして段々と、紛れもなく日常と化していって。

そういった中で、

日に日に、じわりじわりと私は私中心の生活に戻ってしまっていて、

息子の声にいつも、

「待って」と言うようになってしまって。

 

「待って」ということが

いけないとか、なんかそうゆうことではなくて、

待って、と言わざるを得ないときはやっぱりあるのだけれど、

でも、

何を言われても、いつでも「待って」と言ってしまうのは、

やっぱり、それは違うよなあ…と。

待ってと言うときは、いつだって、

自分中心になってるときなんだよな、って。

いつの間に、こんなにも自分中心になってたんだろうな、って。

こんなんでいいのかな、

なんか、私、間違ってるんじゃないのかな。

 

私は、なんだかいつも少し先を見通してばかりで、

お父さんが畑から帰ってくるまでに掃除を終わらせちゃいたい、とか、

ちゃんと洗濯物が乾くように早めに干しておきたい、とか、

夕飯を8時にしたいから今準備を始めたい、とか、

明日の朝起きられるようにもう寝ておきたい、とか、

なんかそんなのばっかり。

 

けれど、息子はいつだって「今」しかなくて、

今おっぱいが飲みたい、とか、

今一緒に絵本を読みたい、とか、

今ベランダに出て遊びたい、とか、

今外に散歩に出たい、とか。

そんな息子に対して

これから○○だから、その前に○○と○○を終わらせたくて…とか

そんな話が通じるはずはなくて。

 

でも…

「今」の方が、大事だよな、って。

ほんの少し先を見通してどうのこうのじゃなくて、

今の方が、大事なんだよな…って。

「今」より「先」を大事にしてるから、

私はいつも息子に「待って」と言ってしまうんだろうな。

「これ、今やっとかないと後で困るから!」って。

 

やりたいことがはっきりとしていて、

やりたいことを行動に移すことができて、

未来を夢想することができて。

明るく、楽しく、生きることができて、

自分を、好きでいられるような。

他人を、好きでいられるような。

例えばそんな大人に息子が育ってくれたらすてきだな、と思う。

例えば、だけれど。

そのためには、

「今」を楽しく生きることって、大切なのかもしれない。

”少し先”を見越して、

やりたいと思ったことがあっても、

これは失敗するかもしれない、とか

これは困ることがあるかもしれない、とか

そんなふうに考えて萎えてしまうのではなくて、

やりたいことはやる!

やりたいんだから、やる!

そんなふうに突き進んで行けた方が、きっといい。

ああそれって、

子どもの心、そのままなんだな。

 

子どもは、親が育てるものじゃなくて、育つものなんだ、っていう。

親は、子どもが育つのを、邪魔するのだけはいけない、っていう。

ああ私は今までどれだけの息子の「今!」に

「待って!」とストップを掛けたことだろう…。

しかも、追い付こうとするでなく、

私のペースに、息子を無理やり合わせるようにして…。

 

少しの間、私は気を付けて、

息子に「ちょっと待って!」を言わないようにしてみようと思います。

だからなんなんだ、って、そんなの分らないけれど、

「待って!」ばかり言っている自分に嫌気がさしたから、

ちょっとやめてみようと思います。

 

育ててくれているのは、親ではなく、子どもたちなんですね。

そんなありふれた言葉が、

胸に突き刺さる、そんな夜です。

でも私、そんなにできた人間じゃありませんから、

主人とネコは、こっちの都合で待たせることと思います(;^_^A